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711枚の1G連‼「吉宗」

初代吉宗は2003年6月に大都技研から発売された4号機パチスロ機です。
徳川家八代将軍・吉宗をモチーフにしたストック機能付き大量獲得機で、ピーク時の設置台数は約26万台といわれパチスロ機としては北斗の拳に次ぐ当時第2位の大ヒットを記録。北斗・吉宗時代と言われ4号機中期~後期を席捲した1台でした。

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711枚の1G連‼「吉宗」

BBはナビに従って消化するだけでほぼ毎BIGで711枚が獲得可能となっており、吉宗の代名詞とされているのがボーナス消化中に特定の条件を満たすと1G連が確定する711枚の1G連BBでした。

スペック

小役確率

3つのモード

各モードのSTゲーム選択率

通常時はモードA・モードB・天国モードと3つのモードが存在し、モード毎にST解除ゲーム数が異なっています。通常モードであるモードA・モードBの最大天井は1920Gとなっており、0Gから回した場合は6~7人程の諭吉が旅立っていく事になります。

連チャンモードである天国モードでも最大天井が193Gとなり、天国を見るだけでも諭吉が半分以上消えてしまいます。

モード移行率

各モードの特徴としてモードA滞在時はBB比率が高くボーナス終了後の移行先はモードBの比率が高い、モードB滞在時はRB比率が高く天国モードに移行しやすい、天国モード滞在時は天井が193GとなりBB比率が高く天国ループにも期待ができます。

モード毎にST解除しやすいゾーンが存在し、ゾーン狙いというハイエナの立ち回りが浸透したのもこの頃からだと言われています。

特定約解除

特定役には、チャンス目・チェリー・松・完全ハズレが存在しそれぞれ成立時にST解除抽選が行われます。

チャンス目は内部ボーナス成立時に出現し1/24.6でST解除、チェリー成立時は1/36.9で、松成立時は1/163.8でそれぞれST解除され松解除時は次回天国モードが確定となります。

完全ハズレ成立時はST解除が確定となりますが、見た目上は察知する事が出来ません。
完全ハズレ確率には設定差が存在し出現確率は1/1092~1/3277となっており、ゲーム数解除が薄いゾーンで小役を引いていないのにボーナスが出てくると完全ハズレからの当選と推測され設定推測要素となっていました。

BB中の1G連抽選

BB中に獲得した1G連は放出ボーナスBBが確定します。抽選契機は上記の5パターンとなりこの5つの条件をクリアする度に1G連を1つGETする事が出来ます。

小役ゲーム中の7揃いについてはシングル揃いとダブル揃いがあり、シングル揃いは1/195で発生し1G連が1個、ダブル揃いは1/1362で発生し1G連が2個獲得となります。ちなみに発生時に姫図柄で揃えるとシングルとダブルの判別がつかないので、1G連チャンが終了するまで「もしかしたらダブルで揃っていたんじゃないか」という希望を胸にBBを消化する事が可能となります。

小役ゲーム中の完全ハズレについては1/21845で発生し、1G連をなんと3個獲得‼最初のBBを入れたら711枚が4回なので2844枚獲得が濃厚となっています。

JACハズレはJACゲーム中の1/1311で発生し1G連を1個獲得、JACゲーム中は左リールから押すか右リールから押すのかによって俵絵柄が揃うかリプレイ絵柄が揃うかが毎ゲーム抽選されており8回全部俵を揃えられればめでたく1G連を1つGET出来ます。

ボーナスパンクについては、4号機Aタイプのビッグボーナスは3回JACINする事が可能となっていますがJACINフラグが成立せずに小役ゲーム30ゲームが終了してしまう事をパンクといい、2回しかJACIN出来なかった場合は1G連を1個獲得、1回しかJACIN出来なかった場合は1G連を2個獲得、1度もJACIN出来ない通称0パンの場合は1G連が3個獲得となっていました。

演出

尖ったゲーム性を有する吉宗でしたが大ヒットの要因はスペック面だけではなく多彩に搭載された演出面でも秀逸さを発揮する1台でした。

吉宗で特筆すべき演出といえば通常時の高確率演出とBB中の3つの告知演出です。
今では割とお馴染みの演出となっていますが、このお馴染み演出を業界に広めたのはこの吉宗だったと言っても過言ではありませんでした。

通常時の演出

高確率演出中は業界初搭載と言われているシャッターが閉まりコミカルな音楽とともに右上に高確率中と表示されますが、この演出は高確率と謳っていますが演出中に何かが高確率になっている訳ではなく単にボーナスの前兆演出でした。

家紋アタック

高確率演出中はシャッターが開くと様々なアクションが発生し演出パターンで成立訳や演出期待度が示唆されていますが、でも明確に期待度が示唆される演出が家紋アタック演出でした。レバーON時に「キーン」という音が鳴れば家紋アタックが発生、家紋の大きさによって対応役と期待度が変わってきます。

小家紋が現れた場合は期待度が低く対応役はハズレorリプレイor俵、中家紋が現れると期待度は中、対応役はハズレやチャンス目でした。そして大家紋が出現すると期待度大‼ハズレ対応となりこの時に小役がそろえばボーナス確定です。

更に演出の終盤で人影演出から発展先が決まり連続演出が展開され、ボーナス当選の可否が決まります。

対決演出

対決演出では姫が悪党3人にさらわれ、その悪党のうちいずれかと対決が展開されます。対決相手は佐助、デカ太郎、宙太のうちいずれかと対戦、ボーナス期待度は宙太>佐助>デカ太郎となり、対決時の切り方でも期待度を示唆されています。またデカ太郎に勝利した場合は天国モードに滞在していた事が濃厚となっています。

飲み比べ演出

飲み比べ演出では吉宗と爺のお酒飲み比べが展開されます。
飲み比べ中に爺が白目をむいていると少しチャンスアップ、更に吉宗が飲んでいるのがウーロン茶ならば勝利確定です。更に負けてしまっても復活演出が用意されていますが、復活しても確定という訳ではなかったようなので要注意。

百人斬り演出

百人斬りでは吉宗VS剣豪+ザコとの死闘が展開されます。
まずはザコとの対決が始まり最大3ゲーム吉宗がザコ達を斬りまくり、ザコたちを蹴散らし残りが00%になれば剣豪が現れタイマンに発展、剣豪とのタイマンに見事勝利すればボーナス確定となります。こちらも一度負けても復活演出が用意されていますが、復活後負ける可能性があるので復活しても浮かれないように気を付けましょう。

追っかけ演出

追っかけ演出は連続演出の中で最も期待度が高い演出といわれており悪代官と越後谷を捕縛できればボーナス確定となります。3ゲーム継続する追っかけで1ゲーム目から吉宗が怒っていればチャンスアップ、吉宗がハーレーに乗っていればその時点でボーナス確定となります。追っかけ演出時の4ゲーム目突入は必ず吉宗がハーレーに乗るのでその時点でボーナス確定となります。

鷹狩演出

鷹狩演出は10~20ゲーム間継続するのですが、この間度々大音量で「ピーーヒョロロロ」と鷹の鳴き声が発生し、周辺のユーザーから羨望の眼差しを集める事になります。最終的に爺が「殿!ボーナス確定ですぞ」言ってくれれば鷹狩成功となりますが、「殿!帰りますぞ」と言われてしまうと鷹狩は失敗に終わり周辺のユーザーから哀れみの眼差しを向けられる事になるでしょう。

BB中の演出

吉宗を語るうえで欠かせないのがBB開始時に選択できる3つの告知パターンです。選択できる告知パターンは吉宗のチャンス告知・爺の完全告知・姫の後告知となります。

吉宗BIG

チャンス告知の吉宗選択時は15枚獲得で吉宗が民衆に米俵なげつけます。「バキッ」という予告音が発生すると7揃いのチャンスとなり見事7揃いすれば1G連を獲得します。

爺BIG

完全告知の爺選択時は爺が旅行の計画を立てており、レバーオンでリールが真っ赤に染まり衝撃告知音が発生すれば1G連確定となります。

姫BIG

後告知の姫選択時はパチスロ史上に残る名曲「そこにあるかも知れない…」が流れてノリノリでボーナスを消化する事が可能となります。BB終了後におみくじが出現し大当たりで停止すれば見事1G連が獲得となります。

6種類のパネル

大ヒットに伴い続々とパネル違いの追加生産が開始、家紋パネル・吉宗パネル・姫パネル・悪代官パネル・爺パネル・ラブリーパネルと合計6種類のパネルが発売される事になります。

全国のホールでは大量設置のメイン機種となった吉宗は当然イベント多少機種となり、様々なイベントが開催されていました。特にメジャーとなった朝イチ全台高確スタートイベントでした。

このイベントでは前日の閉店後にホールスタッフが高確率突入まで回していて、基本的には全台前兆状態でスタートになっているのですが、稀に流鏑馬演出のみで終わってしまう残念な台もみうけられました。

このようにスペック・演出・キャラクターと全ておいて非凡な機能を搭載した吉宗は、北斗・吉宗時代と呼ばれるパチスロの一時代を築き上げ、全国のパチスロユーザーから絶大な支持を受ける伝説的な名機として後世に受け継がれてゆく事となります。

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